目次
1.インデックスファンドとは?
2.全世界株式(オール・カントリー)のメリットとデメリット
3.米国株式(S&P500)のメリットとデメリット
4.全世界株式と米国株式の比較
5.ベストな投資期間は?
6.どちらに投資をすればよい?
1.インデックスファンドとは?
◆インデックス(指標)ファンド(投資信託)は、特定の市場指数(株価指数、債券指数など)に連動するように設計された投資信託です。つまり、株式市場の代表的な指数に連動するように、その指数を構成する株式を選択し、それに投資することで、市場全体の動きに合わせたリターンを狙うものです。通常、インデックスファンドは、その指数に含まれる銘柄を全て、もしくは一定比率で保有するため、市場平均のリターンに近いリターンを期待できます。また、インデックスファンドは、積極的な運用を行わず、銘柄の選択や売買を行わないため、運用コストが低く抑えられるという特徴があります。このような特徴から、インデックスファンドは、長期的な投資を考える場合には、高いパフォーマンスと低い運用コストの両立を図ることができる、効率的な投資手段として認知されています。
2.全世界株式の特徴
◆ 地域や国のリスク分散ができる。
◆ 新興国経済への投資が可能。
◆ 為替リスクがある。
全世界株式のインデックスファンドは、世界中の多様な企業に投資することができます。これにより、投資家は世界的な経済成長に露出することができ、リスクを分散することができます。また、全世界株式のインデックスファンドは、特定の地域や国の経済に依存しないため、地域的なリスクによる損失を回避することができます。しかしながら、全世界株式のインデックスファンドにはいくつかの欠点もあります。例えば、米国株式市場が主導的な地位を占めているため、インデックスファンドのパフォーマンスは、米国経済の状態に強く依存しています。さらに、全世界株式のインデックスファンドは、特定の業界、国、または地域の成長が急速に減速した場合にも、投資家のポートフォリオに悪影響を与える可能性があります。
3.米国株式の特徴
◆ 成熟した経済であるため、比較的安定した投資が可能。
◆ 多くの企業が上場しているため、幅広い業種への投資が可能。
◆ アメリカ経済の影響を受けやすい。
この種類のアメリカ株インデックスファンドは、米国内の株式市場に投資することができます。米国は、経済大国であり、多くの世界的な企業が上場しています。そのため、アメリカ株のインデックスファンドは、高い成長性を示すことがあり、また、多様な業種に投資することができます。さらに、米国株式市場は世界最大の市場の1つであるため、流動性が高く、トレーディングコストが低いという利点があります。しかしながら、アメリカ株のインデックスファンドには、特定の地域への偏りや大型企業に投資するため、一定のセクターに偏る可能性があるため、投資家がリスクを分散することができない可能性があります。また、米国の経済成長が急激に減速した場合、アメリカ株のインデックスファンドに投資している投資家に悪影響を与える可能性があります。
4.全世界株と米国株の比較?
eMAXIS Slim 全世界株式 (オール・カントリー) |
eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500) |
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投資対象 | 先進国23カ国・新興国24カ国の約3000社 | アメリカの主要500社 |
運用手数料 | 年率0.1144%(税抜 年率0.104%) | 年率0.0968%(税抜 年率0.0880%) |
指数型 | 加重平均型 | 加重平均型 |
為替ヘッジ | なし | なし |
アメリカ株の割合 | 62% | 100% |
先進国株の割合 | 88.9% | アメリカ株のみで100% |
新興国株の割合 | 11.1% | 0% |
全世界株式
6.どちらに投資をすればよい?
◆全世界株式は分散投資に適しており、地理的リスクを最小限に抑えることができます。米国株式S&P500は、米国経済に直接的に関与することができ、米国企業に直接的に投資することができます。また米国の大企業はグローバル企業が多く世界に分散投資をしているとも言えます。どちらのファンドを選択するかは、個人的な投資目的やリスク許容度によって異るため、絶対にこちらがよいとの正解はありません。私としては、経済の覇権国はイギリス、アメリカ、日本等と循環していることと、今後の新興国の人口増加やIT化が急速に進むと考えており全世界株式をお薦めします。
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