✓ この記事でわかること
✓ 新興国投資の魅力
✓ 新興国の投資先
✓ 投資のタイミング
✓ 新興国投資のリスク
目次
1.新興国
2.投資のメリット
3.投資商品とリスク
1.新興国
◆新興国とは、日欧米などの先進国と比べて、経済水準はまだ低いものの、高い成長性を秘めた国々のことをいいます。 新興国はエマージングカントリーとも呼ばれています。
◆主な国は、「BRICS(ブリックス)」「N-11(NEXT11、ネクストイレブン)」「VISTA(ビスタ)」などがあります。各名称は国の頭文字を並べたものです。
➡ 「BRICS」のブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ
➡ 「N-11」のナイジェリア、メキシコ、イラン、エジプト、トルコ、バングラデシュ、パキスタン、ベトナム、韓国、インドネシア、フィリピン
➡ 「VISTA」のベトナム、インドネシア、南アフリカ、トルコ、アルゼンチン
◆主な特徴は
➡ 新興国は経済成長が著しく、一部の国ではGDPの年率成長率が10%を超えることもあります。その背景の一つには、生産年齢人口の増加などがあります。中国の労働力人口は13億人を超え、人口の約60%が労働力人口です。同様に、インドの労働力人口は約9億人で、総人口の約60%を占めています。ブラジル、ロシア、南アフリカ、メキシコなどでも労働力人口が増加傾向にあります。
➡ 新興国には多民族、多言語、多宗教の人々が暮らしています。これにより、文化や言語の多様性が生まれ、社会的な豊かさをもたらすとされています。
➡ 新興国は、高度な技術を持つ先進国からの技術移転や自己の技術開発によって、技術の発展を促進しています。規制が厳しくないので先進国ではできない実用実験の場となっています。今は先進国がリードしていますが、気づいたら追い抜かれる日も近いかもしれません。
➡ 新興国には経済的な脆弱性があります。政治的な不安定や天災などの影響を受けやすく、急激な経済変動が起こることがあります。ロシアウクライナ戦争もその一つだと考えます。
➡ 新興国には、豊かな人々と貧しい人々の間に大きな格差が存在していることがあります。これは、教育や職業の機会の不平等、所得の偏りなどが原因となっています。 インドでは成人の3割ほどが日本でいうニートであるとのデーターもあります。
➡ 新興国には、天然資源や農産物、鉱物資源などが多く存在しており各国から投資資金が集まっています。資源高もあり経済発展に繋がる一つの要素となっています。
「VISTA」も国土や資源に魅力があり今後の成長が期待できます。
(出典)鮮于鉦(ソンウ・ジョン)「ポスト“BRICs”の5カ国、“VISTA”って?」朝鮮日報日本語版
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2.投資のメリット
✓ポイント
✓ ドル安(米国等金利低下)なら新興国に資金が流入
✓ ドル安で新興国の輸出企業の競争力向上
✓ 新興国が低金利になることで新興国企業の資金調達が容易になり株価が上昇する可能性が高い
✓ 海外の金利が下がっても円の価値に注意
✓ 新興国株はリスクも高いため余剰資金で投資をする
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3.投資商品
新興国は労働力人口や資源が豊富で高い経済成長が魅力ですがリスクも高い投資先です。そのため分散投資ができる新興国株式インデックス・ファンド投資をお勧めします。
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eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの構成比率(出典)eMAXIS 新興国株式インデックス投資信託説明書(交付目論見書)2023.1.25より
24カ国に分散投資ができるためリスクを抑えながら新興国の経済成長の恩恵を受けることができます。個人的にはベトナムが入っていないのが残念です。
(出典)楽天証券ホームページより
長期的には基準価格と純資産は上昇傾向にあります。この十年は先進国を凌ぐ上昇が見込まれると考えています。景気後退時には一時的に下がるかもしれませんが、のんびり積立投資をお勧めします。
新興国債券のインデックスファンドはこの5銘柄しかありません。債券なら信託報酬で飛び抜けている「iFree 新興国債券インデックス」をお勧めします。純資産総額も1位で安定感があります。「eMAXIS新興国債券インデックス」が急にこの差を埋めることは難しいと考えます。
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新興国投資
政治・経済・為替・金利のリスク
◆ 政府の政策変更や紛争が起こることで、企業のビジネス環境が急激に悪化・変化する可能性があります。また、国債等の債務不履行が起こる可能性もあります。
◆ 新興国への投資は、外貨建てで取引をすることが多いため、新興国通貨が急激に下落したりその時の円の価値次第で、株式・債券投資家の元本や利回りに影響を与える可能性があります。
◆ 新興国債券は、国内市場における金利変動にも影響を受けます。金利が上昇すると、新興国債券の価格は下落し、逆に金利が下がると価格は上昇する傾向があります。円の価値にも留意が必要です。
◆ 新興国の株式市場は、流動性が低く、取引が制限されることがあり、株価が急落した場合、売り注文が成立しない可能性があります。紛争や戦争などが生じた場合も取引が制限されるリスクがあります。ロシアウクライナ戦争によりNF ・ロシア株ETFなどの取引が停止になったのは記憶に新しいです。
これらのリスクを理解し
余剰資金でのんびり投資をしましょう
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