中国恒大集団の破産は、リーマンショックの再来?

中国の住宅、マンションを中心とする不動産デベロッパーで、中国の不動産最大手の一角の恒大集団が破産したと大騒ぎになっています。

その負債額48兆円?と大騒ぎです



恒大集団

出典:xy/stock.adobe.comより


このような時は、まずは負債額48兆円あるのか疑問を持った方がよいです。

また恒大集団は過去にデフォルトと認定されており今頃になって破産だ等の大騒ぎは不思議な感じがします。

では香港市場で提出されている資料では、2022年12月末の資産は約36兆円です。

負債は約48兆円です。

ただ資産も約36兆円あります。

資産約36兆円ー負債約48兆円=債務超過が約12兆円

資産は現金に代えられない可能性もありますが、数字上の負債は約12兆円となります。

48兆円と比べると約4分の1です。

メディアやSNSの記事には注意が必要です。



米国連邦破産法15条

 

恒大集団が米連邦破産法15条を申請しましたが、そもそも15条は、米国籍以外の企業が、米国内の資産を保護する目的で申請するもので、認められれば債権者による資産の強制的な差し押さえを回避できるのです。簡単にいうと、自分たちの米国内の資産を守りに入ったということです。だから完全に倒産をしたわけではありません。



中国バブル崩壊は世界に波及しない?

 

中国バブルが弾けても米国などの金融機関や投資家は影響を受けないから大丈夫等の安易な記事などを目にしますが気をつけましょう。中国のGDPの3割は不動産関連と言われています。そこの所得がなくなることで確実に経済には影響がでます。他の分野で経済が成長していると良いのですが、中国政府が過去に教育やIT関連等の成長にブレーキをかけたのと、予想外のコロナショックにより中国経済はボロボロです。


今回は不動産価格が下落し 

⇨ 不動産関連企業が赤字になり 

⇨ 不動産を担保にしている方も借金返済のために株を売却することになります 

⇨ 株価が下落すると株を担保にしている方も他の分野の株を売ることになり株式市場全体が下落することにつながります。


中国だけの問題といわれますがマネーサプライM2を見てみると、中国が2022年12月で約5,644兆円、米国が2023年6月で約3,028兆円であり規模的には米国より中国の方が規模が大きな状態となっています。この規模の経済のバブルが弾けることになると世界に波及しない訳はありません。また中国、米国ともにピークから下落に入っているので景気後退のリスクが高まっています。


中国M2


米国M2



一番のリスクは、何かのバブルが弾けて景気後退が起きたとしても、どの国も金融緩和などの今までの対策がができません。なぜなら世界中がインフレで苦しんでいるなか、金融緩和をするとインフレが加速する可能性が高いからです。コロナショックがあったとはいえ、金融緩和の後遺症や中国バブルおよびロシアウクライナ戦争も重なり最悪な結果が待ち構えているしれませんので、これからの投資には注意が必要です。個人的には、淡々と積立投資を継続しスポット投資の準備をお勧めします。





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